
Fallout 4
Buy Game今月のMOD開発者: NikaNine
Fallout 4
Buy GameBethesda.netは毎月、素晴らしいコミュニティMODをいくつか特集しています。
MODを最近使い始めた方、または自分で作ってみたいと思っている方のために、数名の開発者に連絡を取り、MOD開発までの道のりについて尋ねました。
今月は、数多くある『Fallout 4』のMODの1つであり、PC版とXbox One版の両方で利用できる「The Machine, And Her」をピックアップしました。こちらのMODは、フルボイスの仲間キャラクターと、それに伴うストーリークエストが付いてきます。この野心的なプロジェクトの開発者であるNikaNineに、この素晴らしいMODの背景と、MOD開発そのものについて話していただきました。
MOD開発を始めたきっかけは何ですか?
ある日、自分が取り組んでいたショートストーリーの内容が、ゲームに向いていると気づいたんです。でも、ゲーム開発は今までやったことがなかったし、そもそもどこから手を付ければいいのかもサッパリわかりませんでした。そんな深い悲しみと共に、パソコンの前に座って「スカイリム」をプレイしていた時に、ゲーム内の私の仲間(素敵なInigo)がクスッと笑ってしまうようなことを言ったんです。バカバカしいかもしれませんが、彼のキャラクター、音声、そして挙動などのすべてが、素晴らしいゲームの上に誰かが追加したコンテンツの一部であるということに、その時ハッと気づきました。インストールした時点でわかっていたことですが、その瞬間に自分もMOD開発について学ぶべきなのかもしれないと思ったんです。
「The Machine, And Her」のストーリー(またはキャラクター)のアイデアはどこから生まれたんですか?
ある日電車で通勤していた時に、停車や発車を知らせるアナウンスの女性の音声の調子がおかしくなり、聞いたこともない電車の到着を知らせたり、文章を急に中断したり読み始めたりしました。私の降りる駅では、20マイル反対にある駅にまもなく到着すると言ったんです。一番驚いたのは、この機械的な声の主を心配している自分がいたことです。「彼女」のことを、まるで生きていて、具合が悪いのではないかというように感じました。
「The Machine, And Her」をプレイした方なら、この背景がストーリーの種であり、アイデアとなったんだと納得してもらえると思います。ですが、「苦悩するAI」そのものは格別に面白いストーリーというわけではないので、プレイヤーに難しい問題を突きつけることを目標にした上で、AIと仲間キャラクターのKitの両方にバックストーリーを付けることにしました。
このMODでは素晴らしいキャラクターが数々登場しますが、『Fallout』シリーズでのお気に入りキャラクターはいますか?
ここ数年で多くの魅力的な『Fallout』キャラクターと接してきましたが、その中でも特に次の2人が大好きです:
- モイラ・ブラウンは、好き嫌いがハッキリわかれる人物ですが、だからこそ重要なキャラクターなんです。彼女こそ『Fallout』の象徴だと思います。アメリカ中西部の人間特有の魅力、楽観主義的な性格、なんでもないことを大げさにしてしまう癖が、妙に人間臭いんです。地獄のような世界のど真ん中に置かれてる者にとって、希望というものは、生き抜くための水のように貴重なものです。
- 『Fallout 4』では、おもちゃ作りを得意とするグール、アーレン・グラスが登場し、今までゲームを遊んできた中でも特に心が苦しくなるストーリーが繰り広げられました。この壊れた世界では、多くの人々が壊れてしまっていますが、そんな世界で生きていくアーレンは、想像を絶するほどの後悔を抱えていました。しかし、そんな状況においても、彼の言葉を借りると「まだおもちゃは作れるし、子供たちを幸せにすることができる。それだけが大事」なんです。私は未だに最後のギディアップ・バターカップの様子を見に行き、必要としている子供の手に渡ることを願っています。(そして誰にも取られないように守っています!)
このプロジェクトには、膨大な種類のコンテンツがあります。MOD開発の一番好きな部分はどこですか?
開発において一番好きなステップは、間違いなく物語のデザインです。デザインと実装、アート、テクノロジーの相互作用という、自分がゲームを作る上で最も好きな部分が、かなり難しいステップなんだなとすぐに気づきました。その直感を磨くのは、プレイヤーにとってまとまりがあり魅力的な体験を制作する上で欠かせません。

現在新しいスキルは習得していますか?
私は主にC#を勉強していますが、他にもUnrealのエディタとブループリントシステムも勉強中です。他にもZbrushやSubstance Painterにもかなり時間を費やしています。モデラーやテクスチャアーティストになりたいわけではなく(そもそもその才能のカケラすらないですが)、アセットの最適化や制作パイプラインの全貌をもっと理解するためです。ナラティブデザイナーの身として、可能な限り最終リリースの一部となれるコンテンツを書く上で、全体の開発プロセスの基礎だけでも理解しておくことがとても重要だと信じています。
コミュニティMODを使うのに躊躇しているプレイヤーが多くいますが、その方たちがMODを使い始めるためのアドバイスはありますか?
MODをインストールするのが不安な方たちに覚えておいてほしいのが、Bethesdaが提供するエンジンやツールは、ズバリこのようなもののために設計されているのだということです。Bethesdaは20年近くMODの使用を推奨していて、新規リリースのたびにMOD開発がより安定化し、可能性が広がってさらに楽しくなっているんです!
より大規模なMOD開発コミュニティに参加するにはどうすればいいですか?
MOD開発コミュニティは、同じ考えの人たちに出会い、助けてもらい、体験を共有するための絶好の場所です! 私が開発にすごく悩んでいた時に、NexusのフォーラムやDiscordのサーバーの誰かが正しい方向へ導いてくれたことが今までに何度もありました。
MODに手を付けてみたいと思うファンたちに向けて、どんなアドバイスをしたいですか?
ほとんどの人は、初めての場合は小さく始めて、情熱をすべて注ぐようなプロジェクトは避けろというアドバイスをすると思いますが、私は反対です。確かに、自分の期待値や開発範囲を妥当な線に留めておくのは賢いことですが、自分が信じているプロジェクトに取り掛かることも同じくらい重要だと思います。「The Machine, And Her」のリリースまで半分ほど完成した時点で、ゲーム開発とMOD開発の地獄のような作業の楽しみを見出すことができましたが、もしそれが私にとって初めてのプロジェクトで、かつあまり情熱を注げないようなものであったなら、開発作業がいずれ大好きになれただろうとはいえ、かなり厳しい道のりになっていたと思います。最近はその作業の先の全体図を明確に見ることができるため、作業そのものに楽しみを見出すのが少し楽になりました。

Creation Kitを使い始めるなら、YouTubeでSeddon4494が出しているチュートリアルを見ることをオススメします。「The Machine, And Her」の前はコードを書いたこともなかったし、ゲーム開発に関係することも一切していませんでしたが、Seddonのチュートリアルはわかりやすく、一年ちょっとでバーティカルスライスを稼働させることができました。
今は「The Machine, And Her」のアップデートに取り組んでいるのですか?
ゲームプレイの快適さの改善を予定していて、特にパフォーマンスに注力しています。開発のその他の面においても、以前より把握できているので、最適化の重要性が上がり始めました。
新しいプロジェクトの予定はありますか?
大きなプロジェクトの開発を予定していますが、今は詳しくお話しすることができません。今後に乞うご期待ください!
長年にわたり協力してきたMOD開発者たちに何かメッセージはありますか?
まずはじめに、 素晴らしい吹き替えを担ってくれた声優のKelly Kipper、Teagan Gardner、Paul Warren、Cliff Davenport、Eric Ryanに感謝したいです。彼らの仕事の質はまさにプロジェクトの生命線であり、成功へと導いてくれた大きな要素です。

また、Seddonのチュートリアル以外にも「Sim Settlements」の作業の際にKinggathからもたくさん学びましたし、Thuggysmurfのおかげで「The Machine, And Her」をリリース前に世に出す形にまで仕上げることができました! Munkyspunkは、自分が今後覚えられる以上のテクスチャワークやライティングについての知識を教示してくれましたし、ここまでの彼の支援と友情にとても感謝しています。そして、LlamaRCAの「Willow」と「Heather Casdin」に対するインスピレーションが湧く仕事っぷりと、彼女のソースコードを公開してくれたことに感謝したいです。
オススメしたいMODはありますか?
一番最近だと「Children of Ug-Qualtoth」がすごく面白いと思いましたし、今までで一番のお気に入りのクエストMODは「Bleachers: A Diamond City Story」です。あとは「Creative Clutter」や「Makeshift Furniture」のパックなしでは『Fallout 4』をプレイできません!